英語の勉強中に出会った分からない言葉を1つ1つ調べていたら泥沼にはまった話

英語備忘録

海外ドラマやYouTubeで英語を勉強するとき、分からない単語やイディオム、表現に何回も出会う。

そういうときみんなはどうしているだろうか。

分からない言葉は出会った瞬間に逐一調べないと気が済まない人、とりあえず一通り動画を見た後に分からない言葉を1つ1つ調べる人、全く調べない人、いろいろな人がいると思う。

英語の勉強をし始めた初期のころの私は、分からない言葉を1つ1つ調べる派だった。

その考えのせいで泥沼にはまった。

でも今は違う。

個人的な話をすると、動画で出会った分からない言葉は極力調べない方がいいと思っている。

その理由を説明する。

分からない言葉を1つ1つ調べるデメリット

➀調べている間の時間損失

分からない言葉を調べている間は英語をインプットできていないということをしっかりと意識したほうがいい。

例えば、海外ドラマで英語の勉強をしていて知らない単語に出会うとする。

単語を調べるステップを詳しく見てみると下記の通りだ。

①ドラマを見始めて数分後、分からない英単語が耳から入ってきた。
             ↓
②そのタイミングでドラマを一時停止し、字幕を付けてその単語を文字で確認し、辞書で意味を調べる。
             ↓
③「なるほど!こういう意味か!」と理解して、その単語が出てきたセリフの字幕を確認し、文脈上でのその単語の使われ方を確認する。

             

ここまでで1セットだ。

この1ステップにはどんなに早くとも30秒はかかるだろう。

そして、この30秒の間はドラマを一時停止しているわけだから、当然英語は耳に入っていない。

1時間の海外ドラマの中に知らない言葉が100個あったとすると、英語のインプットができない時間が50分発生する。

1日1話ずつドラマを見るとすると、1年で50×365=18250分、つまり304時間は英語のインプットをしていない時間が生まれる。

英語のインプットをしているはずの時間なのに1年で304時間もインプットできていない時間が生まれるのは、もったいないと感じざるを得ない。

しかも、1つの言葉に30秒というのは結構早い方だ。

実際には1分くらいはかかる。それに1時間の海外ドラマの中で分からない単語は100個どころではなく200個、300個なんてこともよくある。

つまり、調べるのに時間がかかる人や分からない単語が多い人はさらに多くの時間をインプットできていない時間にあてていることになる。

②「分からない」ということを気にしない力がつかない

学校の授業では、分からないことはきちんとわかるまで勉強することが美徳とされている。

確かに、分からないことを分かるようになるのは大事なこととはいえ、限度がある。

英語をいくら勉強しても分からない単語何ていくらでも出てくる。

日本語でさえ知らない単語は山のようにあるだろう。

分からないことを全て調べるということを繰り返すとどうなるか。

分からない物事を放っておけなくなるんだ。

自分が理解できていないということが気持ち悪くてしょうがなくなってくるんだ。

それが良い方向に作用することもあるが、英語においてはデメリットになり得る。

実際の会話では字幕なんてないし、一時停止、巻き戻しなんてこともできない。

つまり、分からない言葉を調べる手段がない。

しかし、実際の会話中にも当然分からない言葉はたくさん出てくる。聞き取れないところもたくさん出てくる。

分からない言葉が山のように出てくるのに調べられないことに対して気持ち悪くなり、最悪の場合英会話を嫌いになりかねない。

③答えが出ないのに調べ続ける底なし沼にはまる

これは特に基本単語や基本単語を使った熟語などを調べる際によく起こる現象だ。

例えばtake,getみたいな単語の意味を調べようとするとき、辞書にはたくさんの意味が載っている。

「この場面でのtakeの意味はこれか?でもなんか日本語訳と合わないぞ?」みたいなことがしょっちゅう起きる。

takeを日本語に訳そうとする行為自体に無理がある。

takeとの1度目の出会いでtakeを全て知ることなんてほぼ無理だ。

takeを知るには、たくさんの文脈の中でtakeに出会って、使われているシチュエーションと一緒に吸収するのが1番いいだろう。

また、like、wellのような、話の最中に間を埋める言葉の意味を調べようとするしたときにも、私は泥沼にはまった。

言葉の意味を調べるということは、すべての言葉には意味があるという前提がある。

でも、likeやwellのような言葉は日本語で言うところの「あー」とか「なんか」みたいなもので、ただの口癖であり意味をもつ言葉ではない。

それに気づかなかった当時の自分は、このlike、なんでこんなところでいきなりでてきた?品詞は何だ?などとひたすら無駄なことを考えていた。

学校で習う単語にはすべて意味があったから、ずっと勘違いしていた。

全ての言葉に意味があるわけじゃない。

特に意味もなく使われている言葉もたくさんあるということを早めに知りたかった。

④コンテンツを楽しむことが難しくなる

これが最大のデメリットだと思う。

単語を逐一調べていると、物語の流れが途切れてしまい、その世界に没頭していたゾーン状態から一度抜け出すことになる。

それにより、「このドラマおもしれー!」と思う機会をたくさん損失することになる。

言語の勉強は本来は楽しいものだ。

調べなきゃいけないという思いに縛られるとそれが難しくなる。

昔の自分はその考えに縛られていた。

もっと気楽に英語に触れても全然OKということは早めに知っておいた方がいいだろう。

どうしても知りたかったら、調べる回数に制限をつける

とはいえ、全く調べないことにも不快感を感じる人もいるだろう。

だからバランスをとるのが大事だ。

動画や本で出てきた分からない単語がどれだけ多くても、調べる個数を1日5個までにするとか、そういう風に制限を付けるのがいい。

調べないことに慣れるのは大事

こんな感じで、分からないことを調べるという行為のデメリットを説明してきた。

「分からない状態を放っておいたら成長しなくね?」って思う人もいるかもしれないが、それは違う。

分からない単語をいろんな文脈で聴きまくると徐々にその単語の意味が分かることって日本語でよくあるだろ?

それと同じだ。

文脈を自分の中に入れまくれば、言葉の意味は徐々に理解できてくる。

時間をかけてゆっくりと理解していった単語は忘れにくい。

反対に、辞書で素早く意味を理解した単語はすぐに忘れてしまう。

学校教育の考え方が染みついていた英語の勉強始めたての自分は、分からないことは全て調べないといけない呪縛に囚われていた。

そこから、いろいろな人が第二言語を習得していった過程を学ぶことで、徐々に呪縛から抜け出せることができた。

そういう意味では、いろいろな人の言語習得プロセスや第二言語習得研究(通称SLA)の研究者(第二言語習得論のガチ勢)の意見を勉強するのもいいと思う。

今日の英語

587日目 今日の英語

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