2025年5月7日、夕方頃、ふとYouTubeアプリをスマホで開くと、一件の通知が来ていた。
「なんだろう?」とおもって確認したら、大好きなShiori Novella(hololive English)が、彼女の誕生日配信で自分がコメント欄に残したコメントにハートマークをつけてくれていた。
...めっちゃ嬉しい。マジで。
好きな配信者からハートマークもらえるのってこんな嬉しいんだ。その日寝不足で眠たかったけど、そのハートマークを見て一気に眠くなくなった。
ということがあって、VTuberと第二言語習得との相性の良さを改めて強く感じたので記録する。
前回の「VTuberが英語の勉強教材として最高な理由」の振り返り
以前、「VTuberが英語の勉強教材として最高な理由」っていう記事を書いた。
この記事で挙げた理由は下記の5つ
1、日本語がうますぎるVTuberから言語の勉強法の手がかりを見つけられる
2、声がめちゃくちゃ良い
3、理解を補助してくれる切り抜きが豊富
4、アニメ調の見た目は日本人になじみ深い
5、フランクでカジュアルな話し方を映像と一緒に吸収できる
これらの理由は今も変わらずあると思ってるけど、今回それに加えて新たなメリットだと考えられるものを1つ追加する。
今回新たに気づいたこと-VTuberからの英語のインプットはアクティブになりやすい
配信によるファンとの交流、コメントへのハートマーク、VTuberやYouTuber達のこういうアクションによって、自分は彼らのコンテンツに参加している一員だという認識を強く持たせてくれる。
映画やドラマだとこれはなかなか難しい。なぜならリアルタイムじゃないし、俳優や女優はYouTubeチャンネルを持っているとは限らないし、ましてやライブ配信なんてなかなかやってくれないだろうし。
だから、どうしてもParasocial Relationshipsになる。
Parasocial Relationshipsは、一方通行の関係性のことで、自分は相手のことをよく知っているけど相手は自分のことを認識していない、知らない関係性を指す。有名人とファンの関係性なんかはParasocial relationshipsの代表例。
彼らはYouTuberではなく、俳優なので、ファンとの距離はそこまで近くはない。「このハリウッド俳優が好き!」という感情も、本人にはなかなか届かない。もしくは届いているかどうかを認知する術がない。
一方、VTuberはファンとの距離がハリウッドスターたちに比べてかなり近い。
ライブ配信では視聴者のコメントを読みながら、雑談やゲームを進めていくので、視聴者がVTuber本人たちと交流できていると感じることができる。
ライブ配信でなくても、YouTubeのコメント欄には自分の感想を書くことができるから、好きなVTuberの動画のコメント欄に自分の感想を書けば、相手に自分の言葉が届く。
また、これはVTuberによるけど、Xなどでファンのポストに積極的に絡んだり、いいねをしたりすることも多い。
YouTube以外でもファンとの交流に積極的なのはありがたいね。
また、VTuberのライブ配信では、みんな配信中にたくさんコメントするからか、配信後のYouTubeのコメント欄には通常の動画ほどコメントは多くない。
ただ、それは裏を返せば、ライブ配信後にYouTubeのコメント欄でコメントすれば、配信者本人の目に届く可能性が比較的高いということ。(と最初は思ったけど、これは配信者によるかな。)
だから自分のコメントを読んでもらいやすい。(なんか執着気味たことを書いている気もするけど、ここで言っていることは「相手に自分の存在を認知してほしい!」みたいな「承認欲求を満たすため」とは少し違うと思う。いや、一緒なのかもしれない)
つまりParasocial Relationshipから一歩抜け出せて、彼らが自分たちの言葉を認識してくれやすい環境にあるので、「○○が自分のコメントにリアクションしてくれた!自分のコメントもちゃんと届いているんだ!嬉しい!もっとアクティブに、集中して彼らの会話を聴こう!」と思うスイッチになるんじゃないか?
しかも、動画とか配信後にコメント欄でコメントすると、他の英語話者と関われる可能性が生まれるのも良い。
そんなに頻繁にかかわる機会はないかもしれないけど、可能性はゼロじゃない。
とにかく、自分もこのコンテンツの一員だっていう意識が、言語習得をさらに積極的なものにしてくれるんじゃいかなーと思ってる。
だって、人間はお互いがお互いを認識している状態で、「相手の言葉を真剣に聞かなくてもいいやー」という思考にはなかなかならないから。
好きなVTuberがしゃべる言葉一つ一つを、自分に向けられている言葉として真剣に耳を傾けて聴く姿勢になることは、英語や他の第二言語の習得においてはすごく大事になるんじゃないかと思う。
もちろん、認識されたといっても、コメントを読んでもらったり、自分のコメントにハートマークを押ししてもらったりするくらいで、1対1で遊んだりするほどの仲ではないものの、ハリウッドスターたちと比べれば、圧倒的に交流している感覚になりやすい。
だから、相手の話を真剣に聴こうと思いやすい。ということで、VTuberからの英語インプットは意識を集中するアクティブなインプットになりやすい。
他のファン達(英語話者)がどういうコメントを残しているのかを見るのもすごく面白い。
英語話者が自分の気持ちをカジュアルに表現していていて、教科書ではしれない書き方をたくさん知れる。
ということで、今回ハートマークをもらったことで、VTuberを通して英語に触れる新たな利点を見つけられたので、記録として残しておく。
無理をしない範囲で好きな人のコンテンツに浸る。&コメントしてみる。
これが言語習得にとってはいい方向に働くと思う。
ここまで、VTuberの良さについて書いたけれど、一番重要なのは自分が好きなコンテンツで英語に触れることという気持ちは変わらない。
映画やドラマの方が好きなら、映画やドラマで英語に触れた方がいい。
といっても、VTuberが性に合っている人はたくさんいるだろうし、観たことがないなら一度観た方がいいと思う。



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